行事報告

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お手玉歌「しんとく丸」をご存知ですか?

北関東に伝わる民俗わらべ歌「しんとく丸」(お手玉歌)をご存知でしょうか。
これまで、2階入所フロアAユニットのご利用者様ただおひとりがときどき歌っていたのですが、ほかのご利用者様にお聞きしても、職員に聞いても誰も「知らない」「聞いたことがない」という“謎”の歌でした。

歌いだしはこうです~
♪ しんとく丸はかわいそに まま母さまにいのられて
ふたおや様があったなら こういうおことも なるまいに
みっつのころからかあさんと わかれて暮らすも つらいもの
よその人さえ他人さえ 涙をながさぬものはない…と続きます。

お分かりの方もいるでしょう。どうやら「しんとく丸」は“数え歌”にもなっており、一から順に数が織り込まれているようです。

最近は、このご利用者様も次第に歌わなくなり、謎のままで過ぎようとしていましたが・・・記憶を呼び起こそうと一緒に歌っていたところ、なんと近くの席から歌声が聞こえだしたのです!
一緒に歌いだしたご利用者様は、今年になり入所ご利用開始となった方。
お聞きしたところ、なんと子供のころはよく歌ったものだ、とお話してくださいました。

これは!と思い図書館で調べてみたところ、なぜか栃木に伝わるお手玉歌、ということもわかりました。
しんとく丸とは、俊徳丸伝説(高安長者伝説)で語られる伝承上の人物のことで、謡曲『弱法師』や浄瑠璃『摂州合邦ケ辻』の題材ともなっています。
大阪府八尾市が伝承の故地です。
伝えは古く、室町時代には一般に知られた物語となっていたようです。
“謎”の歌が、一番から十番まであり、身の上を数におりこみながら上手に歌詞としたということも判明し、スッキリ。

記憶に残るように、歌詞カードをつくっておきました。

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